森林着生サボテンの魅惑

着生植物と言うと、乾燥に耐えるため少なからず多肉質であるものが多いのだが当館でオススメなのがサボテン科の着生植物である。
一概に森林着生サボテンと言ってもその姿や愉しみ方は多種多彩であり、月下美人やクジャクサボテンは豪華な大輪を、
ドラゴンフルーツではその果実を食用として、シャコバサボテンは冬の鉢花として、リプサリスは観葉植物として、などである。

森林サボテンデータ集

リプサリスの仲間(Rhipsalis group) Rhipsalis/Lepismium/(Erythrorhipsalis/Pfeiffera)
葦サボテンタイプ / 葉状茎タイプ / 狭幅偏平茎タイプ / 多稜柱状タイプ / 学術的分類

流通量は少なく、数種が観葉植物として吊鉢などでたまに見られる程度。Rhipsalis属と近縁のLepismium属を合わせて原種や品種は約80種程度。
その他に分類上は同種として扱われるタイプ違いやsp.などが多数あり、実際にはその倍程度の種類があると思われる。
が、見た目がほとんど同じ、いや花もほとんど同じと言う植物が大半を占めているので真面目に栽培・蒐集しようとする愛好家は少なく、かつて導入され和名(園芸名)が付けられたものでも国内ではほとんど絶種状態に近い。
また、その和名(園芸名)も個人レベルはもちろん業者レベル、はたまたそこから購入したと思われる植物園レベルでも「異様」と言っても良いほど誤名が多い。
当館では専門書や海外の専門ウェブサイトを参考にして出来る限り正確な同定を持って蒐集していきたいと考えている。

猿恋葦の仲間 (Hatiora group) Epiphyllopsis/Rhipsalidopsis
月下美人の仲間 (Epiphyllum group)
夜の女王の仲間 (Selenicereus group) Selenicereus/Deamia/Marniera/Strophocactus
ドラゴンフルーツの仲間 (Hylocereus group) Hylocereus/Wilmattea
シャコバサボテンの仲間 (Schlumbergera group) Epiphyllanthus/Zygocactus
ディソカクタスの仲間 (Disocactus group) Pseudorhipsalis/Nopalxochia/Chapasia/Aporocactus/Wittia/Heliocereus
ウェベロケレウスの仲間 (Weberocereus group) Eccremocactus/Werckleocereus