これが多肉植物だぁ〜!
まずタニクショクブツってナニモノ?
な人のために写真で解説!!

言わずと知れた「サボテン」.これも多肉植物の仲間.(Eriocactus leninghausii) キョウチクトウの仲間、パキポディウム.葉のあるサボテンと言った感じ.(Pachypodium lamerei)
マツバギクの仲間、リトープス.高度多肉化した二枚の葉を持ち、自生地では上部だけを地上に出し、透明な「窓」から光を取り込み光合成する.(Lithops olivaceae) マツバギクの仲間、グロッチフィルム.ブクブク太ってます.典型的な多肉植物.肉が多いね.(Glottiphyllum linguiforme)
シソ科のプレクトランサス.多肉化しちゃったハーブ.葉から香りが〜.(Plectranthus ernestii) 多肉化しちゃったブドウ.ブクブク太っているがちゃんとブドウがなるらしい.(Cyphostemma spp.)
ほかにもウリ、サツマイモ、トケイソウなど見慣れた植物の多肉バージョンがたくさんいる!!
とまぁいきなりディープな多肉植物の話になってしまったが、一般人にはアロエ(Aloe)、金のなる木(Crassula portulacea)、 多少園芸に詳しい人ならセダム(Sedum)、エケベリア(Echeveria)、カランコエ(Kalanchoe) と言えば分かりやすいだろう.ちなみにマイナスイオンで話題になったサンスベリア(Sansevieria)も肉厚な葉を持つ立派な多肉植物の一員である.

多肉植物とは?
多肉植物とは植物体の一部が肥大し水分を貯めることができ、 極度の乾燥状態で長期間耐えることの出来る植物である.
多肉植物は特定の科・属の植物群を指すわけではなく、50余りの科からなる明確な区分がされていない極めて雑多な集団である. 一般になじみ深いのはアロエ(Aloe)であろう. 意外と思うかもしれないが、サボテンも多肉植物の一つである. サボテン科(Cactaceae)は約2500種を含み、多肉植物の代表種である.サボテン科植物はそのほとんどが多肉植物であるが、 例えばキク科などではそのごく一部(数十種)が多肉植物に分類されているに過ぎない. 分類者によって異なるが約10000種の多肉植物が存在しているとされている.

ラン科植物(Orchidaceae)の多くは「バルブ」と呼ばれる茎が肥大した立派な 貯水器官を持っているにもかかわらず「多肉植物」に分類されることは稀である. 植物学的に言えば十分「多肉植物」と言える性質を兼ね備えているのだが、 園芸的分類では「ラン」としてカテゴリーが確立しているため一般に園芸界では多肉植物として扱わない. この辺も「多肉植物」の分類のいいかげんさを表わしていると言えよう.

サボテンと多肉植物のアヤシイ関係
サボテンは多肉植物である.しか〜し! 狭義の「多肉植物」はサボテンを除いた「多肉植物」にあてはめられる. そのため「サボテンと多肉植物」なんてことになる. 英語だと「cactus and the other succulents」になる. つまり「サボテンとその他の多肉植物」. また「サボテン」と言う名前はあまりに浸透しているので 多肉植物まで「サボテン」としてしまうことが多い(下図参照).
サボ・タニ関係図
一般人に通りが良い多肉植物の呼び名は「サボテン」が一番である. 理解できない人には邪道であるが、とりあえず「サボテン」を使おう. 愛好家の間では単に「肉(にく)」と呼ばれることが多い. 特殊な呼び名として「お肉」「タニックス」「Tanic(タニック)」「イモ・おいも(塊根類)」 「おしり(リトープス類に対して愛着を込めて言う呼び名)」など種々ある.

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