リトープス、コノフィツムを初めとする玉型メセン類は
2枚の癒着した葉が高度多肉化しており
非常に興味深い植物群である.
最近これらの植物が一般の園芸店で市販されることも多いが、
普通の植物の感覚で栽培しているとすぐに枯れて(腐って)しまう.
これらの植物は[冬型]なのである(上記参照).
すなわち普通の植物とは全く逆の「冬生長・夏休眠」の生活スタイルなのである.
成長期は9月ぐらいからでその頃開花し始める.
休眠期は梅雨入りの頃.雨が多いな、と思ったら
通風の良い雨の当たらない所に取り込んで水遣りを中止する.
そのまま9月まで2〜3ヶ月全く水を与えず休眠させる.
再び休眠明け頃には霧吹きで水を与えたり夜間潅水するなどして少しずつ水を与える.
成長期に向けて少しずつ水遣りを増やしていくようにするが、土が乾いてからやるのが基本である.
(注:コノフィツムの小型種の場合、衰弱を防ぐため休眠中に
少量水を与える(霧吹き、夜間、月1,2回)必要がある.)
日照を好むので日当たりの良い窓際、ベランダなどに置くように心がける.
特に休眠明けに弱光下に置くとヒョロヒョロに徒長してしまい、なかなか元に戻せませないので注意が必要である.
耐寒性は強いので霜除けした戸外でも越冬できるが,寒い地方では室内に取り込むのが初心者には安全な栽培法である.
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