学名というものは取っ付きにくい物である.
訳の分からないアルファベットの羅列である.
ここでは学名についての豆知識的なものを紹介します.
まず、学名はラテン語です.
「すでにラテン語を使っている国がなく、文法などが変化することがない」
と言うのが理由だそうです.
現在学名は二命名法が用いられ、
例えば"Yucca elephantipes"では初めの"Yucca"は属名を表わし、
2つ目の"elephantipes"は種名を表わす形容詞が入ります.
ちなみに"elephantipes"は”象の足の様な”と言う意味で、
株元が象の足の様に肥大することに由来しています.
メンドクサイのが語尾の変化で
「-us」男性、「-a」女性、「-um」中性
となってるようです(詳しく分からん).
属名の性別(これも良く分からん)によって種名の語尾が変化します.
例えばConophytum属は「中性」なので語尾が「-um」のものが多いです.
学名の付け方にはいくつかの法則があります.
- 特徴を示したもの
- 産地を示したもの
- 人名を示したもの
などに分けられます.
1.特徴を示したもの
例えばThillandsia streptphyllaは,
「strept-:ねじれた」+「-phylla:葉の」
で葉っぱがねじれているんだな〜と何と無く分かります.
他にも「-fila:葉の」「folia:花の」「-formis:形の」などあります.
「pseudo-」は「偽の」、「-oides」は「に似た」を表し姿が似ている事を表します.
このタイプの学名だとなんとなく想像がつきます.
2.産地を示したもの
多肉植物によくある「namaquensis」とか「mexicana」というものは産地を表わし、
前者は「南アフリカナマクアランド産の」、後者は「メキシコ産の」の意味を示します.
「-ensis」「-ense」「-cana」は「〜産の」の意味です.
3.人名を示したもの
なんだか良く分からないもの、
例えば「jacobsenii」「schwantesii」は、
人名にちなむものです.
命名者の名前の場合はまだ良いのですが、
関係ない人(パトロンとか植物画家)の場合も良くあります.
[おまけ!]